アイスホッケーの選手で苦労した話

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高校生のときに交換留学でカナダに半年間滞在したことがありました。そのときに現地高校生との交流会があり、やけに体格が良い男性と知り合いました。つたない英語で会話をしてみると、同じ歳だということがわかり驚きました。仲良くなり、アイスホッケーの試合を見に来ないかと誘われ、行ってみると驚くほど広いアイスホッケー場が学校内に備わっていました。

アイスホッケーはカナダの国技で、日本で言えば野球やサッカーのように小さいころから慣れ親しんでいるスポーツだと聞いて納得しました。人種の違いもありますが、同じ高校生なのに筋肉がしっかりついた体はたくましく、プレーするときにぶつかりあうとすごい迫力がありました。白熱した試合に圧倒されて、完全にアイスホッケーに魅せられてしまいました。

カナダでの滞在期間中は、時間が許すかぎりプロのアイスホッケーの試合を見に行くこともしました。日本に帰国してから、アイスホッケーのことを調べたら、いくつかの大学でアイスホッケー部やサークルが存在することがわかりました。試合を見るのも楽しいですが、出来れば自分でもアイスホッケーをしてみたいと考えて、アイスホッケー部を目当てに大学を選びました。

日本ではメジャーなスポーツではありませんが、アイスホッケー部には驚くほどの人数が所属していて、自分と同じ大学に入学したばかりの1回生もかなりいました。同じ日本人でありながら、先輩たちはあのカナダ人と同じようなたくましい筋肉を持っていました。

入部してすぐに筋肉トレーニングを行い、少しずつ自分の筋肉が改造されているのが実感できるようになりました。ただ筋肉だけでなく、スケートリンク上でスケート靴で走り回らなければならないのでバランス感覚も大事になります。体育館でバランスをとるべく長時間、片足で踏ん張る訓練はとても苦労しましたが、ポジションはフォワードで活躍することが決まりました。

アイスホッケーは身体ごとぶつかるので激しいスポーツだとみられがちですが、スティックで小さなパックをゴールに入れるのはかなり繊細で難易度が高い競技です。接触することが多いので危険も多いですから、常に気持ちを張り詰めておく必要があるので、試合後は精神力の疲弊は半端ありません。ただ苦労しつつも、大学時代を振り返ってみると楽しい思い出の方が多いです。

大学を卒業後、普段はサラリーマンのクラブ所属になり、ポジションはフォワードで日々練習にいそしんでいます。給料は低いけど、生活はそんなに苦しくありません。休みの日は身体をメンテナンスするために整体やマッサージに通うくらいで、お酒を飲んだりすることがありませんから、お金に困ることはありません。

クラブチームの同僚には、歯を結構折ってる連中が多いのですが、当の本人はそれが勲章であるかのように太陽のような笑顔で笑っています。前歯がないと少し間抜けに見えることもありますが、クラブチームで話していると確かに勲章のように見えなくもないと感じることがあります。でもなるべく歯はおらないようにプレイしたいと考えています。

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